オカネとウソの論理学
オカネとウソの論理学 -嘘とお金のさじかげんがわかる、法律と会計の本-
- 作者: 柳澤賢仁
- 出版社/メーカー: ライブリー・パブリッシング
- 発売日: 2008/05/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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オカネとウソの本質を会計と法律の側面から読み解いた一冊。
オカネとは何か?
ウソとは何か?
が学問や研究事例を参考に論理的に述べられている。
目からうろこの作品。自分に会計知識が全くない事が悔やまれる。
とりあえず簿記の勉強はすぐに始めよう。
さらに深く人の生き方や欲求についてまで書かれている。マズローの欲求5段階(①生理的な欲求②安全への欲求③愛や人との繫がりへの欲求④尊敬への欲求⑤自己実現への欲求)等についても述べている。
特に第5章の我慢人と自由人の章は必読。
◎功利主義
◎自分に正直になれない人が正直になれるわけがない
◎自分を幸せにできない人が人を幸せにできるわけがない
これらは自分も以前から考えていた事であり、主張してきた事であり、非常に共感した。
◎成功の最も大きな要素は「明るさ」、自分や人にウソをつかず、素直であるから明るくいられる、その結果成功する
◎人の権利を侵害するウソはいけない、自分を騙すウソもまたいけない
自分を騙してはいけない、その先には嘘の人生が待っていると思います。
◎現状に我慢しながら自分に嘘をついて生きていく我慢人
◎現状に満足する事なく自分に素直に自由を求めていく自由人
あなたが選ぶならばどちらですか?
最終章の著者の両親の教え
「人の迷惑をかけなければ何をやっても良い」
は私の母の教えと全く同じである。
分野は違えども、非常に共感できる部分の多い作品だった。
頑固なまでに「正しい事」が好きな人や「あまのじゃく」と言われてしまう人にお勧めの一冊。